こんにちは、副会長の奥山です。今回は3月18日に行われた私のデンマーク留学報告会と定例会の様子を報告します。
帰国報告会のご報告
当日は20名ほどの参加で、久根別のくーみんにて1時間半ほどお話させていただきました。
1年間のデンマーク留学での経験やデンマークの福祉、ヨーロッパでの車椅子での旅行の情報などを写真や動画を使って説明しました。
↓↓ 概要はこんなかんじです ↓↓
私が在籍したデンマークのエグモントホイスコーレンという学校は、障害者も健常者も共に学び、同じ校舎で共に生活するというおもしろい学校でした。特にユニークなのは、障害のある学生が雇用者として障害のない学生を雇用し、ヘルプしてくれる学生のシフトを管理して、授業中以外で自分に必要な介助は自分で介助者に依頼することで獲得するという点です。日本にいるとき、自分は家族かプロのヘルパーさんに介助(入浴やトイレなど)をお願いしていましたが、エグモントでは家族でなくプロでもなく普通の学生に介助を上手にお願いしないと、楽しく健康的には生きていけません。
これはデンマークの「パーソナルアシスタント制度」の考え方がベースになっており、障害者が自己責任・自己決定において自分らしく生きるための仕組みで、エグモントはおそらくパーソナルアシスタント制度を将来使いたい障害者のための訓練校のような位置づけになっていると思われます。僕はそのようなことをさっぱり知らずに留学してしまったので、介助してくださっていた日本人学生にいろいろ迷惑をかけてしまいました。
それでも留学の後半では自分で旅行を企画し、自分で選んだ同行者(介助者)にプランを提案・交渉し、旅行中も自分がしたいこと・して欲しいことを提案し、旅をエンジョイし、そして無事に帰る、ということができるようになっていきました。このスキルは障害のある人間が何かにチャレンジするときに必ず必要なものです。これがなければ、せっかく自分の周りに自分をサポートしてくれる人たちがいても、「なにをしたいのか」「なにをしてほしいのか」が伝えられなければ何も始まりません。1年間の留学中ずっと僕はいろんなひとに支えられて、僕も自分のできることで全力を出し、たくさんの思い出ができました。
↑6人で北欧を10日間旅した「オーロラの旅」
そしてエグモントでは「支援者の支援」という考え方も学びました。障害者を支援する支援者を支援するために、障害者自身がどう気を付けなければならないのかをたくさん考える一年でした。
あ、いつの間にか帰国報告会で話してないことを書いてました(^^;)
こんな感じでエグモントのことやデンマークのこと、今後やりたいことについてお話をしました。もうとにかくいろんなことがありすぎた一年で、日本で会社員生活をしている1年間と比べると25年分くらいあった気がします。留学中のエピソードはまた別のシリーズ記事として書いていきますので、今日はこの辺で失礼いたします!
引き続き、定例会について
3月の定例会は「今年のウィズユーを創る会」であり、4月の総会に向けて今年の行事の案を出し合う重要な会議です。
そして今年はWith You創立20周年の年!
6月3日の20周年記念祝賀会、7月14日のリース遠征隊上映会と記念行事が行われます。とても楽しみです!
そのほかにも、9月に果物狩り、11月に奥山企画のデンマーク料理教室、12月に忘年会と今年のウィズユーも盛り上がりそうです。
次回、また4月22日の総会の様子をレポートいたします!