【障害者×釣り】水澤プロジェクト第一弾は緑の島で釣り!

水澤プロジェクト

「水澤プロジェクト」始まりました。

水澤プロジェクトとは

こんにちは、With You副会長奥山です。今回から急に始まった企画「水澤プロジェクト」についてご説明します。

まずはこちらをご覧ください

これは今年の7月14日に我々With Youが主催で上映するデンマークの映画「リース遠征隊」の映像です。(お申込みはこちら!

去年この映画をデンマークで観た僕は衝撃を受けました。

なんちゅうやつらや!デンマーク人はクレイジーや~!と。

と同時に、

僕もこんなおもしろい仲間と函館で何かにチャレンジしたい!

と思うようになりました。

そして、デンマークから帰ってきて、一緒に何かやりたいなあと最初に思い浮かんだ人が水澤君です!

筋ジストロフィーという病気を抱え、呼吸を助ける機械を使い、ごっつい電動車椅子に乗る水澤君と、頸髄損傷で四肢麻痺という障害をもつ僕が毎回なにかにチャレンジし、それをウィズユーのホームページで公開していく。リース遠征隊のように感動的な映画とはほど遠いけど、「障害者 ○○」で検索した誰かの心の中にある「障害があるから○○はムリ」っていうあきらめを「意外とやってみたらなんとかなるかも」に変えていくきっかけになれればいいなと思っています。(今回の○○は釣りです)

このプロジェクトの中で一番重要なことは、僕と水澤君が主体となって進めること。

僕らには何ができて、何ができないのかを考え、できないことは自分たちで誰かに助けを求め、信頼できる仲間に助けてもらいながら自分たちのできることを精一杯やる!そしてみんなで楽しむ!失敗したらしょうがない!あ、でも安全第一ね!

これがリース遠征隊の映画を見て、ヤコブ・リースと仲間達から学んだこと、考え方、生き方です。(上映会のお申込みはこちら!

まず最初に作戦会議

5月某日、蔦屋のFUSUで僕、ウィズユーカメラマンT氏、水澤君、水澤君ママの4人で水澤プロジェクトのミーティング食事会を行いました。


画像引用:beauty.biglobe.ne.jp

そこで水澤君とお母さんは快くプロジェクトを承諾してくださり、ノリノリで何をやるかを4人で話し合いました。

基本的に水澤プロジェクトは

  • 水澤君のやりたいこと
  • 水澤君の行きたいとこ
  • 水澤君の食べたいもの

などを実現していく企画ですので、

「水澤君なにやりたい?」「どこ行きたい?」「何食べたい?」「趣味は?」「どんなテレビ見るの?」

など、水澤君への質問攻めからスタートです。

しかし、水澤君からのリアクションは

「うーーーーん、特にないですね。」

という前途多難な作戦会議のスタートでした(笑)

それじゃ始まらない!ということで、水澤君以外の3人で候補をたくさん出し、そこから水澤君の意見を聞いて決めるというアプローチに変更しました。

たしかに、ヤコブ・リースもエグモントホイスコーレンのアウトドアコースを経験して、それによって北欧最高峰の山ガルフピッゲンに登りたい!という夢を持ったのです。

つまり、まずは家の外に出ることが重要かもしれません。

エグモントでリース遠征隊と僕が学んだこと

この写真は僕と仲間がエグモントのアウトドアコースの最初の授業で作った丸太の橋です。

先生「各チーム、この丸太とロープで橋を作りなさい。(車椅子の人も含めて)全員が橋を渡り切ったらゴールです。レースだからね、はいスタート!」

という授業でした。

先生は橋の作り方を教えてくれませんでした。生徒がものすごい勢いでディスカッションして、試行錯誤して橋を創っていったのです。たしかに、実際のアウトドアではどんな状況が待ち構えているかわからず、その場その場で臨機応変に対応していくしかありません。

日本の授業では、まず先生が手順を教え、生徒はそれを覚え、ちゃんと覚えたかをテストする、というスタイルが多かったように思います。しかしそれでは、先生が想定していなかった状況ではその手順は使えませんし、手順の一つを忘れるともう失敗してしまいます。エグモントでは、自分の頭で考えて「まずやってみる」から始まることが圧倒的に多かったのです。

この辺りのリース遠征隊に関わるエグモントホイスコーレンの授業や生活については上映会のときにお話する予定ですので、興味のある方はぜひ上映会に足を運んでください。(お申込みはこちら!

まずは釣りをやってみる

そんなデンマークスタイルで僕らが始めたのは釣りです。

早速、T氏と釣りグッズを天狗屋さんに買いに行きました。

人生初の釣具店にテンションが上がってしまい、釣り人っぽい帽子も購入しました。

そして、釣りに詳しいT氏と何日間も「水澤君がどうすれば釣りをできるか」を考えていました。

僕は指は動かせないけど腕は動かせるので、なんとか釣り竿は持てそうでした。

しかし水澤君は腕を動かすことができないので、どうやって水澤君に釣りを味わってもらうか、頭を悩ませていたのです。

水澤君に少しでも釣り気分を味わってもらいたい!

そして当日、T氏と僕が緑の島に到着して見た光景は

T氏とふたりで「あ、なんだ」と落胆の声を出してしまいましたが、これでいいのです!

もうちょっと試行錯誤して、「ようやくできた」の感動を味わいたかった、とか思ってはいけません!

水澤君は釣りが初めてでも、水澤君ママとママのご友人は釣りが上手で、水澤君の装備はもう完璧でした。

ということで、僕らの水澤プロジェクト第一弾は思っていたより普通に釣りを楽しめました!

この日はイワシが来てるということで、イワシ釣れたらイワシハンバーグを作ろう!という夢を描いてましたが残念ながら釣れたのはタナゴっていう魚でした。

今回は僕も水澤君も釣れずに終わってしまいましたが、次回はきっと魚を釣り上げている我々の雄姿をお届けできるのではないかと思います!

この日は水澤君の誕生日の3日後だったので、みんなでおたふく堂の豆乳シフォンケーキを食べてお祝いしました。

そして「釣り出来るね!」「また行こうね!」と約束し、車椅子ユーザーにとても優しい緑の島を後にしました。

水澤プロジェクト第一弾は成功です

緑の島は地面が舗装されていて、海に落ちない柵があり、車椅子トイレがあり、車も釣り場の近くに止められる、絶好の釣りスポットでした。(僕らにとって)

ですので、リース遠征隊のこういうの

と比べてしまうと全然アウトドアとは呼べないかもしれません。

しかし、僕らは外にいました!

これはとっても大事なことです。すべてはここから始まるのです。

将棋で言うと今ここ↓

宇宙探査の歴史で言うとアポロ11号のここ↓

きっと、おもしろいことになっていくでしょう!

今回ご協力いただいたみなさん

本当にありがとうございました!

  • 釣り準備・指導・お手伝い・後片付け: T氏
  • 水澤君のサポート: 水澤君ママのお友達S氏
  • 釣り準備・お手伝い: Oさんファミリー
  • 釣り情報: 僕のヘルパーさん、うちの会社の同僚たち

今回行ったバリアフリーな場所

とってもバリアフリーでおすすめです!

名前 分類 バリアフリー情報 住所
FŪSŪ おしゃれなレストラン このレストランが入っている蔦屋に身障者用の駐車場とトイレがあります。 函館市石川町85-1
函館石川町店【つり具 天狗屋】 大きい釣具屋さん 広くてとっても買い物しやすいです! 函館市石川町173-5
緑の島 車で行けるちっちゃい島 身障者用トイレのドアが以前は旧式で使いづらいものでしたが、新型のハイテクボタンに変わってました!晴れてる日はお弁当を持ってお外でランチとかできる、いい公園です。 函館市大町15番

「リース遠征隊上映会」は事前予約制です!

僕に、障害者でもアウトドアできるんだ!と希望を持たせてくれたドキュメンタリー映画「リース遠征隊」の上映会を7月14日土曜日の18時半から函館市中央図書館の視聴覚ホールで行います。

当日は、リース遠征隊が結成される背景となったエグモントホイスコーレンのことを僕が説明し、そのあとで映画を上映いたします。映画の上映後、リース遠征隊のメンバーであるアーネとイエッペ、映画監督のマティアス、エグモントの日本人教諭・深澤理恵子さんと共にトークセッションを行います。

たくさんの方に観ていただきたい映画ですので、ご家族・ご友人とお誘いあわせのうえ、ぜひお越しください!

お申込みはこちら!

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